先日、詩人の谷川俊太郎さんがお亡くなりになりました。
『スイミー』や『フレデリック』でおなじみのレオ=レオニの絵本の翻訳なども
手がけられていました。
谷川俊太郎さんはたくさんの詩を残されていますが
その中で、谷川さんが子どものこころを表現されたものをご紹介します。
生徒さんたちと接するとき、いつも心に留めている大切な詩です。
まんびきはしたことないけど
わたしはひとのこころをぬすんだ
ぬすんだことにもきづかずに
へやにかぎはかけないけど
わたしはこころにかぎをかける
かぎのありかもわからずに
うそはついていないけど
わたしはほほえんでだまってる
ほんとのきもちをだれにもいわずに
いいこだから わたしはわるいこ
(河合隼雄『子どもと悪』文庫版解説より)
よい子でいなければならない現代の子どもたちの息苦しさ、さびしさ、逃げ場のなさ、
大人たちに届いているでしょうか。
この詩は『子どもと悪』(河合隼雄)という本の裏表紙に書かれていたもので、
文庫版ではあとがきに載せられています。
こちらの本から、お子さんたちと接するにあたっての気付きや学びをたくさんもらっています。
(私自身の子育てを支えてくれたいくつかの本のうちのひとつでもあります)
かつて子どもだったはず大人たちは、どうして子どものこころがわからなくなってしまうのでしょうか・・・
谷川俊太郎さんの詩と合わせて、大人の方に手に取ってもらえたらうれしいです。
谷川俊太郎さん、どうぞやすらかに。