春休みはすぐそこですね。
中学3年生の中には卒業式を終えてすでに春休みの人もいるかもしません。
今回は中学3年生の女の子が主人公の作品をご紹介します。
市川朔久子さんの『小やぎのかんむり』です。
中学受験を経て中高一貫校に通う中学3年生の夏芽は、とあるサマープログラムに参加します。
高校受験のない夏芽の同級生たちは、高校受験を控えた小学校の同級生たちと違い、
農村体験、サイエンスプログラム、短期留学、中には大学受験を見据えた予備校主催の勉強合宿など
に参加します。
そんな中、夏芽が参加したのは...☆お寺でサマーステイ☆
思春期の子どもたちは、とても不安定な状況にあります。
子どもには、若者には、
人生で一番良い時期を楽しんでほしい、
青春を謳歌してほしい、
こうあるべき、あってほしい、という大人の描く理想の若者像や社会の期待と、
現実の自分の姿との間に挟まれ、葛藤を抱えていたり。
子どもにあれこれ言う割に、実は頼りにならない大人たちに失望したり。
自分に向き合うようになった子どもや若者たちは、
それまでの価値観が大きく揺らぎ、戸惑い、悩んでいます。
夏芽も例外ではありません。
お寺で出会う人々や、除草役として雇われているヤギの後藤さんとの交流を通して、
自分自身と向き合い成長していく夏芽の姿は、
みなさんの心のどこかに光を照らしてくれるのではないかと思います。