”ある日、テオは「ありがとう」と「すみません」を言うのをやめることにした。
何かたのむたびに、お礼を言うのに、うんざりしたからだ。
でも、これはそう簡単なことじゃない。なにしろ十年間も車いすで生活している上に、障がい者施設で暮らしているのだから……。それでも「ありがとう」を言いたくないテオは試行錯誤して、ひとりでできることを増やしていく。”
(公式HP https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-78534-9 より)
『テオの「ありがとう」ノート』(クロディーヌ・ル・グイック=プリエト)
フランスが舞台のお話です。
テオは車いすを使っている男の子ですが、誰かの手を借りるたびにお礼を言うことにうんざりしています。
私たちは、毎日の暮らしの中で家や学校や道路や公園やお店、
街や建物がどんな風に作られているか意識することはあるでしょうか。
服や靴、お箸やフォーク&スプーン、筆記用具などの道具についてはどうでしょう?
特に驚くことや困ったことに出会わなければ街や道具の作りを気にする必要は
あまりないのかもしれません。
けれど、ある人にとってはとても暮らしづらい、使いづらい作りになっていて、それを感じずに生活するのは難しい…
私たちは、たとえばトイレに行くたびに、着替えをするたびに、乗り物に乗るたびに、
誰かにお礼言わなくてはならないわけではありませんし、
日常の小さな作業に一から百までお礼を言わなくても礼儀正しくないと言われることもありません。
テオの目を通して世の中がどのように作られているのか見てみましょう。
これからどのように作り変えていったらよいのかヒントが見つかるかもしれません。
*学年はあくまで目安です